アジアアロワナ水槽 単発メンテナンス

アジアアロワナ水槽 単発メンテナンス

約4年前にアジアアロワナ(バンジャール)を納品させていただいたお客様より、単発メンテナンスのご依頼をいただきましたので、その様子をご紹介します。

普段はお客様ご自身でしっかりとメンテナンスをされており、水槽も比較的きれいに維持されておりました。
私が呼ばれた理由は、アロワナが突然エサを食べなくなってしまった為です。アロワナの拒食はけっこうあることで、その原因は様々です。お電話でお話を聞くとどうやら低水温が原因のようでした。これを機会に水槽のお掃除はもちろんですが、水質チェック、機材の点検、日常管理の指導を目的としてお伺いすることになりました。 

伺ってみると納品当時は14cmの子が、35cmほどに成長していました。多少のあごズレはありますが、ウロコもきれいにそろっており、ヒレもとても美しく、スリムで健康な状態でした。キレイに成長した子を見るととてもうれしくなります。水槽は幅90cmなので、もうしばらくしたら大きな水槽に換えなくてはならなくなるでしょう。

まずは日常の管理方法を細かくヒヤリングさせていただき、アロワナの状態をチェックしながら、改善点のアドバイスをさせていただきました。

 

アロワナ水槽の水質チェック

次に水質のチェック。お客様が毎日少量の水替えを欠かさず行っている甲斐もあり、とても良い状態でした。素晴らしいです。

機材のチェックを行うと、やはりヒーターが故障していたようです。拒食の原因はこれでしょう。ヒーターは新品のものに交換します。コンセント周りのホコリもキレイにふき取ります。トラッキング現象防止に大変重要です。

伺う前のお電話の後、水温をあげると今まで通りエサを食べるようになったと一安心されていました。私の目の前でも人工飼料をパクパクとよく食べていました。

上部濾過層のウールマットも汚れたまま使用されていたので、新品に交換します。

 

これからやっと水槽のお掃除です。お客様では落としきれていなかった頑固な硬いコケを落とします。パイプ類もキレイに掃除していきます。

 

水を抜きながら、底砂の汚れを吸い出します。毎日水替えをされているので、水替え量は少なめの方が良いでしょう。 

 

岩に着いたコケと痛んだ水草を取ります。水草は新しいものを入れます。アロワナがケガをしないよう、岩などのレイアウトグッズはごく少なくしています。

魚たちには名前が付けられていますね。かわいがられている証拠です。これは持論ですが、どんなに小さな魚でも飼い主にかわいがられている子達は健康で美しく育つと確信しています。なぜならいつも見てもらって、十分にエサをもらい、メンテナンスをされるからです。もし病気になってもすぐに発見してもらえます。魚たちはエサをくれる人を覚え、多少のことでは怯えなくなり、ストレスをあまり感じなくなるのではないでしょうか。

基本料金\10,000(税抜)に加え、水槽サイズと汚れ具合により価格は変動いたします。まずはお気軽にお問合せいただければ、事前に御見積をいたします。

お客様には大変喜んでいただき、今後も年に一度はご依頼いただけるとのことでした。エサを食べるようになって本当に良かったですね。

 

 

その後、事件発生!

前回の単発メンテナンスから、6カ月後のことです。
お客様から20時くらいにお電話をいただきました。その内容はろ過ポンプとエアーポンプが両方とも止まってしまっているとの事です。緊急性を感じましたので、すぐにお客様のもとへ向かいました。

到着すると確かに両ポンプは作動しておらず、水も濁り、匂いも出始めていました。まずポンプの故障原因をしらべると老朽化によるモーターの停止のようです。以前もポンプが古いので交換をお勧めしておりましたが、とうとう故障してしまったようです。

あいにく適合する上部ろ過ポンプは持ち合わせていないので、水流用ポンプを工夫してパイプに接続し、一時しのぎとしました。
もちろん水替えも一部行い、アロワナは九死に一生を得たのでした。

後日、新しい上部ろ過機とエアーポンプをお持ちしました。これも良い機会なので濾過槽の掃除を合わせて行いました。

まずは古いろ過機を取り外し、中に入っていたろ材を飼育水ですすぎます。

新しい上部ろ過ポンプと洗ったろ材をセットします。

ろ過槽も新品で綺麗になりました。

アロワナも元気を取り戻し、ゆったりと泳いでいます。お客様にも大変喜んでいただき、本当に良かったです。困ったときには遠慮なくいつでもご連絡ください。誠心誠意対応させていただきます。