水槽の地震対策3
今回のテーマは照明器具についてです。
先の大震災で意外と多かったのは、水槽の上につりさげられたライトが落下して高熱になっている電球が水につかり、急激な温度変化で割れてしまったり、ライトの重さで水槽が破損してしまったりという例です。
水草の生い茂る水槽やサンゴがたくさん入っている水槽では、メタルハライドランプという強光量・消費電力大の照明器具がよく使われています。発する熱もかなりのものです。
この通称メタハラは結構重くて、水槽台からアームを伸ばして吊り下げたり、水槽のフチにアームを乗せて強力なクリップで取り付けたりしています。(左の画像)
もちろん地震がなければ問題にはなりにくいのですが、地震対策としては不十分なものが多いのが実情です。あくまでも使用するなと言っているわけではありません。
対策としては天井に器具を固定し吊り下げたり、水槽台と一体になったアームから吊り下げたりすることが必要になってきます。
私は新たに設置する水槽は、すべてLEDライトにしています。
メリットは
・軽量に作られているものが多い
・消費電力が非常に小さく、節電効果が高い
・光に熱線が含まれていないのでほとんど熱を発しない
・小型なものが多いので場所を取らずにとてもスマート
・長寿命
・直光線なので水の揺らめきがとてもキレイ
デメリットは
・蛍光灯にくらべて価格がまだまだ高い
・LEDが故障すると気軽に交換できない(メーカーで修理)
・LED自体は耐久性があっても、基盤が壊れやすい
LEDの特徴はそのまま地震対策になると言えるでしょう。右の写真は水槽の上にLEDライトが乗っていますが、大変薄型なので存在感がなくスマートです。