ろ過器のメリットデメリット(1)上部ろ過器
アクアリウム業界では様々なろ過器(ろ過フィルター)が開発され、たくさんの商品が販売されています。あまりに種類が多いので、熱帯魚・海水魚を飼いたくてもどれを選べばよいかわからなくなっているのが現状です。この点でアクアリウムは難しいと思われているように感じます。
今回は各ろ過器のメリットデメリットを理解することで適切な選択ができる一助になればと思います。別ページのろ過の種類も併せて読んでいただけるとより理解を深められると思います。
せっかくなので私のプロとしての私見も載せていきたいと思います。今回は上部ろ過器についてです。
上部ろ過器(上部フィルター)
水槽の上に乗せて設置するろ過器です。水をポンプで汲み上げてろ過槽に運び「物理ろ過」「吸着ろ過」「生物ろ過」を行い、水槽に戻す仕組みになっています。多くの上部ろ過器はフレーム付き水槽に設置する仕様になっています。オールガラス水槽(フレームレス水槽)はふちがないので安定して乗せることができません。
上部ろ過器のメリット
・物理ろ過、吸着ろ過、生物ろ過すべてを組み込める
・エアーレーション効果がある
・ろ材の交換が容易
上部ろ過器のデメリット
・ろ材の収容容量が少ない
・水槽上部の半分を占有するため、美観が悪い
・給水パイプが目立つため、美観が悪い
・水槽上部の半分を占有するため、水槽内部がメンテしずらい
・水流が強い
・小さな魚やエビなどが吸い込まれる可能性がある
・落水音が出る
最後に
私見ですが、5段階評価で3というところです。致命的なのは美観が悪いところです。機材を極力小さくかつ隠したい私としては許しがたい部分です。ウールマットなどの交換頻度が高いため、ランニングコストも多少かかります。水槽内部のメンテがしずらい点も時間短縮の観点から煩わしく思います。小型の魚たちにとっては水流が強いのはあまり良いことではありません。(海水魚を除く)
上部ろ過器が適している水槽は、金魚やナマズ、アロワナなどの大型魚を飼育している水槽です。
-
前の記事
和光市個人宅様 単発メンテナンス 2019.07.29
-
次の記事
ろ過器のメリットデメリット(2)外部ろ過器 2019.09.03