ろ過器のメリットデメリット(4)外掛けろ過器

ろ過器のメリットデメリット(4)外掛けろ過器

アクア業界では様々なろ過器(ろ過フィルター)が開発、販売されています。あまりにも種類が多いので、熱帯魚・海水魚を飼いたくてもどれを選べば良いかわからなくなってしまいます。この点でアクアリウムは難しいと思われているように感じます。

今回は各ろ過器のメリットデメリットを理解することで適切な選択ができる一助になればと思います。別ページのろ過の種類も併せて読んでいただけるとより理解を深められると思います。

せっかくなので私のプロとしての私見も載せていきたいと思います。今回は外掛けろ過器についてです。

外掛けろ過器(外掛けフィルター)

外掛けろ過器の仕組み

水槽の側面の外側に設置し、水をポンプで汲み上げてろ過槽に運び「物理ろ過」「吸着ろ過」「生物ろ過」を行い、水槽に戻す仕組みです。上部ろ過器と仕組みは似ていますが、フレーム付き水槽、オールガラス水槽(フレームレス水槽)どちらでも使用可能という点で異なります。

外掛けろ過器のメリット

・物理ろ過、吸着ろ過、生物ろ過すべてを組み込める
・エアーレーション効果がある
・ろ材の交換が容易

外掛けろ過器のデメリット

・ろ材の収容容量がとても少ない
・給水パイプが目立つため、美観が悪い
・小さな魚やエビなどが吸い込まれる可能性がある
・落水音が出る

最後に

私見ですが、5段階評価で2です。機能や仕組みは上部ろ過とほとんど同じですが、ろ材容量がとても少ないのでメインのろ過器としては能力不足は否めません。他のろ過器と組み合わせることも可能ですが、パイプや配線が増えるのは避けたいところです。基本的にオープンな構造なので、排水部に水アカ(白く固着する)が付きやすいのも私は気になります。

外掛けろ過器が適しているのは、小型水槽で少数飼育な水槽です。