トリオプス(カブトエビ)を育ててみました。
この夏、とある小規模イベントでトリオプス(カブトエビ)を展示してほしいと依頼を受けましたので2週間前から準備を行いました。
トリオプスとは通称カブトエビ(カブトガニとは違います)と呼ばれ、恐竜たちの時代よりもっと昔からその姿をほとんど変えずに今に生きる甲殻類の一種です。シーラカンスと同じように「生きた化石」と呼ばれています。
そんな風に聞くととても貴重な生物のように聞こえますが、実は日本にも昔から田んぼに生息している身近な生き物です。
卵を水に入れると1~5日で孵化し、1日に2~3回脱皮を繰り返してどんどん大きくなります。生まれた直後は0.5㎜くらいの大きさで、1か月たつと3cmくらいになります。でも寿命は1か月半くらいしかありません。
日本動物薬品株式会社から発売されている飼育セットがありますので、こちらを使って育ててみました。この商品は「自由研究にオススメ!」とありますが、正直お子さんだけでは難しいように思います。
卵から孵化する条件がなかなか厳しく、しっかりと塩素を抜いた水道水(1日汲み置いた水)で水温も22~26度とかなり限定されています。当初6匹くらい生まれましたが、2~3日で3匹になってしまいました。初めの1週間が難しいようです。でも1.5㎜を越えてくると丈夫で育てやすい印象でした。
毎日観察していても、目に見えて大きくなっていく様子は大変面白いです。妻が2~3日あけて観察したときにその成長速度に驚いていました。
上から見るとなかなかかわいいですが、脚の数が多いのでちょっと気持ち悪いです。
イベントで展示していた時は、皆さん初めて見る方が多く、とても驚いていました。ちょこまかと動く様子は以外にも女性には「かわいい!」と人気がありました。
この動画では餌を食べているので落ち着いていますが、普段は常に餌を探し回って動き回ります。
大人が頑張って育ててるのを見せるのも子供の教育にはいいのかもしれませんね。
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