ろ過器のメリットデメリット(3)底面ろ過器

ろ過器のメリットデメリット(3)底面ろ過器

アクアリウム業界では様々なろ過器(ろ過フィルター)が開発され、たくさんの商品が販売されています。あまりに種類が多いので、熱帯魚・海水魚を飼いたくてもどれを選べばよいかわからなくなっているのが現状です。この点でアクアリウムは難しいと思われているように感じます。

今回は各ろ過器のメリットデメリットを理解することで適切な選択ができる一助になればと思います。別ページのろ過の種類も併せて読んでいただけるとより理解を深められると思います。

せっかくなので私のプロとしての私見も載せていきたいと思います。今回は底面ろ過器についてです。

底面ろ過器(底面フィルター)

水槽の底面に設置し、プレートの上に底砂を敷き詰めて使用するろ過器です。直立するパイプ下部にエアーポンプで空気を送り込むことで水流を発生させ、「生物ろ過」を行います。エアーポンプ以外にも水中ポンプで水を循環させることも可能です。

底砂の中に吸着ろ材を埋めることで「吸着ろ過」を行うことも可能です。フレーム付き水槽、オールガラス水槽(フレームレス水槽)どちらでも使用可能です。

底面ろ過器のメリット

・ろ過能力が非常に高い
・エアーリスト式の場合はエアーレーション効果が大きい
・底砂をすべてろ材として活用できる(ろ過容量が多い)
・パイプを隠しやすいので水槽内がすっきりする
・水槽上部は何も設置しないのですっきりしている
・比較的安価でランニングコストもかからない
・小さな魚やエビなどが吸い込まれる心配がない
・水漏れの心配がない
・仕組みが簡素

 

底面ろ過器のデメリット

・ある程度の知識が必要
・すべての底砂に対応できるわけではない
・エアーリフト式の場合はエアーポンプの動作音が多少気になる
・物理ろ過(ウールマット等)を組み込むと目詰まりする
・エアーリフト式の場合はCO2添加する場合、CO2が逃げやすい

 

最後に

私見ですが、5段階評価で5です。ある程度の知識と底砂の選択を間違わなければろ過能力は最強だと思います。リセットをしなければならないと言われていますが、私はろ材の大掃除のためにリセットしたことはありません。目詰まりしやすいともいわれていますが、年単位で放置すれば他の濾過器でも不具合は発生するのは同じです。こまめなメンテナンスも水替えと同時に行えるので、慣れれば全く問題ないどころか、時短にもなります。

底面ろ過器が適している水槽は、すべての水槽です。